診察室【呼吸器科】

■呼吸器科
呼吸器の病気で代表的な症状はせき、たん、息切れ、胸のいたみです。
これらの症状は、いろいろな病気で共通してみられますので、かぜと思っていたら肺癌であったとか、肺結核であったということが少なくありません。症状が軽くても長引く時には呼吸器の専門医にご相談ください。

呼吸器病の診断
診察
病状を詳しく問診してから聴診、打診、視診などをおこない、身体の状態をチェックします。聴診器を胸にあてるだけで診断がつくこともあります。

レントゲン検査
単純X線:空気のつまっている肺は黒く写りますが、肺の中の異常は白く写りますので診断に役立ちます。

CT(コンピューター断層撮影) MRI(磁気共鳴画像)
X線で異常がみつかり、さらに詳しく情報を得るために行います。単純X線では分かりにくい両方の肺の間の部分を詳しく見れるというメリットがあります。当院には設備がないので近隣の病院にお願いしております。

喀痰検査
感染症(肺結核や肺炎など)を調べる細菌検査、アレルギー(気管支喘息)の細胞をみる検査、肺癌の細胞がないか検査します。

肺機能検査肺機能検査
肺では空気の出し入れをしながら外気から酸素を取り入れ、不要となった二酸化炭素を排出するというガス交換をおこなっており、その機能(肺活量など)を調べる検査です。

睡眠時無呼吸の検査
簡単なスクリーニング検査装置を自宅で就寝時に装着してもらい、睡眠中の呼吸状態を記録します。この装置では睡眠時無呼吸の有無はわかりますが、型や重症度は入院して詳しい検査を受けることを薦めています。

気管支内視鏡気管支内視鏡検査
気管支を観察するために細い管のカメラを口から入れていきます。この検査では、気管支粘膜の状態を観察し、異常のある部位について組織を採ったり、こすったり洗ったりして得られた検体から細胞や細菌について調べます。出血している時に止血処置をしたり、異物が入った時に除去するといった治療にも役立てます。

呼吸器病の治療
1)吸入療法
呼吸器病に特有の治療であり、主として気管支喘息や肺気腫の患者さんを対象に気管支拡張薬や吸入ステロイドを投与します。初めての方にもわかりやすく吸入方法を説明します。

2)がん休眠療法
肺癌に対して治癒や腫瘍の縮小を目標とした強化療法ではなく、がんとの共存を目的に副作用も軽くてすむ量の抗がん剤を通院にて長期的に投与します。なかには腫瘍の縮小も得られた症例を経験しています。

3)在宅酸素療法
肺の病気が進行し、酸素吸入を必要とする状態となった時、自宅に酸素濃縮器を設置して酸素吸入することが健康保険にて可能です。

4)在宅人工呼吸療法
自発呼吸だけでは十分酸素が取り込めないか二酸化炭素を吐き出せない状態になれば、鼻マスク式の人工呼吸器を装着して自宅でも生活することが可能です。健康保険適応あり。

5)経鼻的持続陽圧呼吸法
睡眠時無呼吸症候群の治療で、睡眠中鼻につけたマスクから持続的に気道を広げる圧力(陽圧)をかけます。健康保険適応あり。