はじめに
みなさん、新年おめでとうございます、院長の田中です。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
寒さが本格的になってきて、風邪や胃腸をこわされる方が増えてきました。日頃からうがいや手洗いを心がけて予防してください。
今月の院内報「こんな症状は何科を受診すればいの」シリーズは第3回となりめまいを取り上げました。
内科?耳鼻科?脳外科? 迷われることと思います。参考にして頂ければ幸いです。
特集:この症状はどの科に受診すればいいの?
 
第 3 回 【 めまい 】

1 めまいの分類

1) 回転性めまい
自分自身や周囲がぐるぐる回るように感じます。傾くとかゆれるように感じることもあります。 急激に発症することが多い。
内耳の障害によることが多いが、中枢性(小脳など)の急激な障害によっても起こる。

2) 動揺性めまい
バランス感覚の障害、不安定感で、「ふらふらする」と表現されることが多い。
発症はゆるやかで、中枢性のことが多い。

3) 眼前暗黒感
「気を失いそうになる感じ、気が遠くなる感じ」などと表現される。
脳の血流が低下して脳に十分な酸素が供給されないことによる。心臓・血管系の障害によることが多い。

2 末梢性(耳性)めまいと中枢性(脳神経)めまいの見分け方

  末梢性めまい 中枢性めまい
性状 回転性 不安定感
程度 激しい 軽度
頭位・体位との関係 あり なし
耳鳴り・難聴 あり なし
中枢神経障害(しびれ・複視・嚥下障害など) なし あり

3 受診の仕方と疾患について

1)耳鼻科でみるめまい症
末梢性のめまいは回転性であり、内耳の障害によることが多いため、耳鼻科をまず受診します。
・良性発作性頭位性めまい
 頭の位置を変化させることによっておこる回転性のめまいが特徴。最も多い。
・メニエール病
 耳鳴りと難聴を伴う回転性めまい発作を繰り返します。発作が強ければ嘔気・嘔吐を伴います。
・前庭神経炎
 激しい回転性めまいが突然に嘔吐を伴って起こります。聴力障害はありません。
・突発性難聴
 原因不明の高度の難聴が突然起こり、同時にめまいを伴います。

2)神経内科・脳外科でみるめまい症
中枢性のめまい症は動揺性のめまいのことが多く、しびれや複視などの神経症状を伴ってきますので、その場合は神経内科・脳外科を受診します。回転性のめまいのこともありますが、神経症状を伴っておれば、中枢性を考えてこちらの科を受診してください。
・脳幹部、小脳の梗塞、小脳出血
 頭痛、神経症状を伴うことが多く、急激に起こりやすい。
・聴神経腫瘍
 耳鳴りやめまいを伴う片側だけの難聴が次第に進行する時に疑わしい。
・椎骨脳底動脈循環不全
 回転性のめまいが多い、高齢者に多い。

3)一般内科でみるめまい症
・糖尿病治療中の低血糖発作
・高血圧脳症
・不整脈による脳循環障害
・急性の貧血(消化管出血など)
・自律神経失調症または心因性

 

 

●編集後記●

一般内科医でめまいの患者さんが受診されたら、まず
回転性か、動揺性か、眼前暗黒感のいずれか を問診
します。回転性で神経症状がなければ耳鼻科を、
動揺性なら神経内科を紹介しています。
一般内科では、血圧、不整脈、貧血などを鑑別に診察
しております。
まず内科で相談されて診察の上、紹介してもらっても
よいと思います。。

 

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