田中クリニック院内報

はじめに
みなさん、こんにちは、院長の田中です。寒さが厳しい今日このごろです。しかしいつもなら流行しているはずのインフルエンザがはやっていません。でも油断は禁物です。手洗いとうがいをこころがけて、感染症の予防につとめてください。今月から院内報は身近な病気の解説を行っていくことにしました。
「この病気は何ですか?」シリーズ第1回は熱のはなを取り上げました。あれって人にうつるのですよ、知ってましたか?
特集:この病気は何ですか?
 
第 1 回 【 熱のはな(口唇ヘルペス) 】

熱のはなとは?
口唇やその周囲に小さな水ぶくれができる病気ですが、医学的には口唇ヘルペスといって、単純ヘルペスウイルスが原因で起こります。このウイルスに感染して抗体ができても、再発を繰り返すのが特徴です。
ウイルスの感染力は強く、人との接触には注意が必要です。

熱のはな症例(写真)→

再発はどうしておこりますか?
初めて感染したあと(乳幼児期にほとんど初感染します)ウイルスは神経節にひそみ、体の抵抗力が低下したときに再発します。風邪をひいたとき、疲労、胃腸障害、ストレス、抗がん剤やステロイドホルモン治療中などのときがそうです。

他人にうつるのですか?
症状が出ているときはウイルスを大量にばらまいています。この時期に接触すると、抗体をもっていない乳幼児や抵抗力の低下した人は感染しやすくなり、接触してから3〜7日目に発症します。
口唇ヘルペスの大人が乳幼児にキスをすれば、初感染として発症するわけです。また患部を触った手からも感染するので、手洗いが予防に重要です。

どんな経過をとりますか?
1. 前駆症状期:水泡ができる前で、ぴりぴり、ちくちく、むずむずとした違和感がある。
2. 発赤時期:前駆症状から半日で、局所に発赤が出現。患部でのウイルス増殖が活発。
3. 水泡形成期:2〜3日後に水ぶくれができます。この中にはウイルスが大量に存在します。
水泡が破れれて接触すると感染します。
4. 回復期:かさぶたができて治っていきます。

治療はどうするのですか?
抗ウイルス薬の軟膏と内服薬があります。水泡ができる前に治療できれば、症状が軽くてすみます。
自然に治癒しますが、感染することを考えて、乳幼児がいる場合や高齢者や抵抗力の無い人がいる場合は早めに治療した方がいいでしょう。

発症したら気をつけることは?
・ 自分自身も患部に触れて感染するので、特に目を触らないこと。目に感染して発症する角膜ヘルペスは失明する可能性があります。
・ ウイルスがついたタオルや食器からも感染しますので、これらの共有は避けること。いっしょに洗ってもかまいませんが、よく乾かしましょう。

 

 

●編集後記●

普段から気をつけることは?
口唇ヘルペスは精神的・肉体的ストレスにより体力や
抵抗力が落ちているときに再発しやすいので、
バランスのよい食事をとり、十分に休息してストレスを
回避しましょう。

 

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