水虫とは?
水虫とはカビの一種である白癬菌が感染し起こる皮膚の病気です。この菌は高温多湿を好みます。蒸れやすい靴の中は好適な住みかとなり、足にできやすいわけです。皮膚だけではなく爪にも感染すると治りにくくなります。
なぜ「水虫」というようになったのですか?
水虫という名前は江戸時代に、田んぼで仕事をする季節になると足に水泡ができてかゆくなる皮膚病を、水の中にいる虫に刺されたせいではないかと思われて、呼ばれるようになったそうです。
水虫の診断はどのようにしますか?
皮膚の症状からだけでも典型例では診断が容易です。確定診断は皮膚や爪の中の白癬菌を顕微鏡で証明すればつきます。水虫とまぎらわしい他の皮膚病もあるので、皮膚科で診断してもらえば正確です。
水虫の分類について
1.
指間型
: 最も多いタイプ。足の指の間が白くただれたり、皮膚がむけてきます。むずがゆいことが多く白くふやけた皮をむしるとじくじくします。
2.
小水泡型
: 5月初めころから梅雨にかけて急激に増えるタイプです。土踏まず、足の縁に赤みを帯びた小さな水泡が多発します。水泡は1週間程度で乾燥してボロボロと皮がむけていきますが、他の部位に新しい水泡ができて少しずつ広がっていきます。
3.
角質増殖型
: 足の裏、特にかかとの部分の角質が厚くなり、表面がザラザラになって皮がむけていきます。1年中みられ、変化があまりなく、かゆみを伴わないことが多いので、治療が遅れると少しずつ進行していきます。
4.
爪白癬
: 白癬菌が爪の中に入ってくると、爪が白く濁ったり、厚くなったり、変形したりします。自覚症状がほとんどありませんが、菌の温床であり繰り返す水虫の原因となります。
水虫になりやすい人とは?
- 同居家族に水虫の人がいる場合〜家族内感染の内訳では配偶者が約半数を占めています。
風呂場のマットやスリッパなどの足で触れる場所に、菌を含むあかがついていて感染します。
- 靴を8時間以上履いている人〜白癬菌は高温多湿な場所を好みます。
ですから冬でもブーツは蒸れやすいので菌の温床となるわけです。
水虫の治療は冬の季節のほうがよいのですか?
白癬菌は夏に活発となり、気温が低く乾燥した冬には活動が弱まります。従って夏になり菌が増殖する前に治療をしておけば完治しやすくなります。
爪水虫が一番やっかいな理由は?
爪水虫はいきなり単独で発症することはまずなく、初めは足の水虫であったのが爪に広がったためで、年月をかけておこる慢性の病気です。爪の水虫があると外用薬で他の水虫が治っても再発してきます。これは足の水虫は治りにくく、足に再び感染するためです。爪水虫は菌が奥深くまで巣くっており、外用薬では治らず、内服治療が必要です。
水虫の治療薬について
白癬菌を殺す抗真菌剤には外用薬と内服薬があり、症状やタイプにあわせて処方します。指間型や水泡型は塗り薬2〜4週間で治りますが、角質増殖型は塗り薬だけでは治りにくく内服薬との併用を、爪白癬は内服薬でないと治りません。内服薬の治療は約半年くらい継続します。
最近パルス療法という集中治療が注目されています。これは抗真菌剤を1週間内服して3週間は休薬し、それを3ヶ月間継続治療するものです。肝機能障害などの副作用もあり、定期検査や診察を必要とします。
水虫の予防はどうしたらよいですか?
白癬菌は足から落ちたあかに含まれるので、あかの対策をすれば予防できます。
1 感染原対策:水虫の患者さんの履物、マットなどを共有しない。靴下をはいてあかが足につかないようにすること。マットやスリッパをこまめに洗うことや、床に掃除機をまめにかけること。
2 清潔:足や指を石鹸でよく洗い、あかを落とすこと
3 乾燥:足を洗った後は水分をよくふき取って乾燥させること。靴下の素材は蒸れにくいシルクや綿がよい。
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