田中クリニック院内報

はじめに
みなさん、こんにちは、院長の田中です。この病気は何ですか?という病気の解説シリーズも5回目で、今回はいびきを取り上げました。
疲れて熟睡したときにはよく経験されるものであり、必ずしも病的とは言えませんが、生命に関わる病気もあります。軽く考えていては後で困ったことになるかもしれません。
テレビ番組(本当は恐い、家庭の医学)のようにおおげさに言う訳ではありませんが、この特集を読んでおかしいと思ったら医療機関を受診しましょう。
特集:この病気は何ですか?
 
第 5 回 【 いびき 】

いびきとはどういう現象ですか?
いびきは、睡眠中に上気道(のど)が狭くなり、空気が通るときにいわゆるのどちんこの部分が振動して音が鳴る現象のことです。

いびきは息を吸うときと吐くときのどちらでかくのですか?
息を吸ったときにのどの狭い部分は吸い寄せられてさらに狭くなりますので、振動による音が生じやすくなります。

どのような人がいびきをかきやすいのですか?
肥満(ノドの周囲に脂肪が沈着)、アゴが小さいかまたはひっ込んでいる、扁桃腺やアデノイドが大きい、鼻づまりがある場合にかきやすいようです。

いびきをかく人に無呼吸が多いそうですが、その関係は?
イビキはノドが振動している状態ですが、ノドがさらに狭くなると、息を吸うときに気道の壁が吸い寄せられて閉じてしまい、息が吸えない状態になることがあります。これが無呼吸(閉塞型無呼吸)です。それが頻繁に起こり、様々な症状が引き起こされるのが睡眠時無呼吸症候群です。

無呼吸のいびきはどのように見分けるのですか?
無呼吸を伴うイビキは、イビキがしばらく止まり(この間無呼吸です)、その後あえぐような激しい息、またはイビキで呼吸が再開するのが特徴です。健康なイビキは規則的でこのような変動がありません。

睡眠時の無呼吸は自分ではわかりませんが、他に症状で気がつくことがありますか?
睡眠中に息が止まることで、睡眠が障害されて、日中の過度の眠気を伴います。起床時の頭痛もあります。

いびきはどこで診察を受けたらよいのでしょうか?
いびきはのどが狭くなって空気の流れが妨げられることで生じるので、耳鼻科を受診して、器質的にのどの狭まりがないかみてもらう必要があります。ベッドパートナーから無呼吸を気づかれている場合は、呼吸器専門医を受診し、睡眠中の無呼吸検査をしますが、その場合でも耳鼻科診察はお願いしております。

いびきがひどいのですが、耳鼻科でも異常がなく、無呼吸もないと言われましたが?
のどで狭まりがなくても、臥床したときに舌根が後方へ沈下したり、のどの周りの筋肉が気道を狭めることでいびきが生じていることが考えられます。ほとんどは肥満のある人ですので、減量することが肝心です。また仰向けで寝ずに、横向きで寝るように工夫してみましょう。

睡眠時無呼吸症候群の治療はどうするのですか?
明らかにのどが狭くなっていて、手術により改善が見込まれる症例では手術をします。
就寝時にマスクを装着して、そこから機械で持続的に陽圧をかけて空気を送り込み、気道を押し広げて無呼吸を減らす方法があります。

 

 

●さいごに...●

いびきは他人に迷惑をかけるという点だけではなく、無呼吸と言う
病気が潜んでいるかもしれないので、他人事ではありません。
とくに肥満体型で日中の眠気の強い人は、無呼吸の可能性が高いので
調べてもらいましょう。
当院でも睡眠時無呼吸検査はしておりますので、心配な方はご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群は集中治療室のバックナンバーを参考にしてください

 

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