何日便が出ないと便秘というのですか?
便秘は3日以上排便がない状態で不快な症状がある場合をいいます。
女性に便秘が多いのは何か理由があるのでしょうか?
女性の場合、男性より腹筋が弱いことが原因とされています。そのほかダイエットの影響で便通が悪くなったり、生理や妊娠に関係するホルモンが腸の働きを悪くします。
便秘にどのようなタイプがあるのですか?
一般に器質的便秘と、機能的便秘のふたつに分けられます。器質的便秘とは、腸の中にがんができたり、癒着があって通過が障害される場合をいいます。機能的便秘は慢性におこる便秘のほとんどであり、さらにけいれん型、弛緩型、直腸型とに分けられます。
どのような便秘で大腸がんを疑い、その診断をしていくのですか?
便に血が混じっている場合、腹痛を伴う場合、便柱が細い場合などです。血便が認められなくても、検便で潜血反応が陽性ならがんを疑います。肛門から造影剤を入れる注腸検査と、カメラを入れる内視鏡検査で診断するのが一般です。
大腸疾患によらない器質性便秘にはどのようなものがありますか?
・ 代謝障害:甲状腺機能低下症、低カリウム血症、高カルシウム血症
・ 薬物性:麻薬、麻酔薬、制酸剤、降圧剤、抗うつ剤、鎮痙剤(腹痛に使われる)
・ 神経障害:脊髄損傷、脳梗塞、パーキンソン症候群、糖尿病性神経障害
機能性便秘の分類と原因について
けいれん型
大腸がけいれんするために細くなり便の通過が悪くなる。過敏性腸症候群による便秘がこのタイプです。
(原因)ストレス等の精神的な要因、刺激性食物の摂取
弛緩型
大腸が弛緩し、蠕動運動が低下するタイプ。
(原因)加齢、臥床傾向(運動不足)、妊娠、うつ状態、食物繊維の少ない食事
直腸型
排便をがまんすることで便意や直腸反射が起こりにくくなり、便が直腸にたまりやすくなる。習慣性便秘ともいわれ、若年者のほとんどがこのタイプ。
(原因)多忙、トイレの不備などによる便意の抑圧
習慣性便秘の治療について
治療の基本は食事療法と生活習慣の改善です。朝食は必ずとるようにし、朝食後に排便する習慣をつけさせる。胃に食べ物が入ると腸が刺激されて動き出し、スムーズな排便につながります。
つぎに食物繊維と水分をたくさん摂取すること。朝おきがけにコップ一杯の冷水を飲むと腸を刺激して排便への合図となります。
食物繊維が多い食べ物とは?
食物繊維は水分を吸収して便を柔らかくして便の量を増やしてくれます。食物繊維を多く含む食べ物は野菜や海藻類です。野菜の中でもとくに根菜類に多く含まれています。豆類やイモ類、果物にも多く含まれています。
下剤の種類とその使い方について
●便が直腸もしくは近くにあって便意があるのに、排便できない場合
浣腸や坐薬で直腸を刺激して排便を促します。
●第一選択は塩類下剤(薬剤名:硫酸マグネシウムなど)
大腸へ大量の水分を引き込み、便をやわらかくします。習慣性が少ないので長期内服が可能。大量の水分といっしょに服用すると効果的。
●塩類下剤が効かないときは、大腸刺激性下剤を用いる
大腸を直接刺激して収縮させて便を肛門側へ移動させる。代表的なものにセンナが有名。
一般に6〜8時間で半固形の便通を引き起こすが、けいれんを起こすことがあって腹痛が出現する。(薬剤名:プルセニド、ラキソベロン、大黄など)
●漢方製剤
塩類下剤、大腸刺激性、腸蠕動促進性のそれぞれがあります。患者さんの体質などを考慮して決めます。
(薬剤名:麻子仁丸、乙字湯、大建中湯、大黄甘草湯など・・・)
下剤を使ってはいけない状態とは
急に起こった腹痛、腸の炎症(虫垂炎など)では一般に下剤は禁忌です。
大腸刺激薬は骨盤内充血をきたすので痔疾患、骨盤内臓器の炎症、妊娠中は禁忌。
大黄、アロエは授乳中は禁忌です。
便秘を予防するにはどうすればいいですか?
食生活を規則正しくすること、特に朝食を必ずとること、食物繊維と水分を十分とること、運動をすること、以上の3つが予防のポイントです。
適度な運動は腸の動きを促す作用があります。
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