内科・呼吸器科:田中クリニック 集中治療室
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  集中治療室  
今月の医療特集
●2月の特集は『インフルエンザ』です。
今、何かと話題のインフルエンザ。田中先生に聞いてみよう!
Q.インフルエンザと普通のかぜはどう違うのですか?
ともにウイルスが原因であるという共通点はありますが、症状に違いがあります。かぜは、のどの痛み、鼻症状、咳などが中心であり、発熱は高くないことが多いのですが、インフルエンザは、高熱で突然発症し、頭痛・関節痛・筋肉痛などの全身症状が強く出現し、のどや鼻症状は認めてもかぜに比べて軽度であり発熱より遅れて出現します。インフルエンザは肺炎や脳炎などの合併症を併発することがあり、高齢者や小児では命にかかわりやすいので早急な治療を要します。

 
Q.どのように診断しますか?
流行と症状から大体診断できますが、現在咽頭または鼻の粘液を検体としてウイルスの判定(約15分)が可能であり、A型かB型かまで分かります。

 
Q.インフルエンザにかかった時どうすればよいでしょうか?
なるべく早くに医療機関を受診し、治療をうけましょう。現在インフルエンザウイルス治療薬があり、48時間以内に投薬すれば効果があります。2日以内に解熱し症状がかなり改善します。早期に治療すれば合併症の心配も少なくなります。

 
Q.インフルエンザの治療薬について教えてください。
A型にしか効かない内服薬と、AとBの両方に効く内服薬及び吸入薬があります。効果に大きな差はありません。小児ではドライシロップがあります。

 
Q.インフルエンザの合併症には何がありますか?
高齢者や乳幼児、呼吸器や循環器疾患、糖尿病や腎不全のある人は合併症を併発する頻度が高くなります。高齢者では肺炎が起こりやすくなりますし、乳幼児では中耳炎や熱性けいれんが起こります。最近問題になっているのが、小児に多い脳炎・脳症で年間100人は死亡しています。

 
Q.発熱時の解熱剤使用に関する注意について
インフルエンザで使用を避けなければならない解熱剤があります。たとえばアスピリンなどのサリチル酸系(バッファリンなど)、ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)、メフェナム酸(ポンタール)であり、特に15歳未満の患者さんには投与しないことになっております。アセトアミノフェンやイブプロフェンが安全です。家庭にある解熱剤を内服される時はご注意ください。

 
Q.インフルエンザは通常いつ頃に流行しますか?
流行のピークは2月初めころであり、12月から患者が増えはじめて4月には終息することが多いようです。受験生は特に気をつけなければならない時期です。

 
Q.予防接種でインフルエンザを100%予防できますか?
残念ながら完全ではありません。効果は約75%くらいとされています。しかしたとえ発病しても軽症ですみ、重篤な合併症や死亡を予防できます。

 
Q.予防接種をいつごろ受けるのがよいのでしょうか?
ワクチンが十分な効果を維持する期間は接種後約2週間後から約5ヶ月とされており、インフルエンザの流行が通常12月からですので、一般的には10月下旬より12月中旬ころに受けるのがよいとされています。

 
Q.予防接種は毎年受けたほうがよいのですか?
インフルエンザウイルスは毎年流行しますが、病原ウイルスは少しずつ変化しており、ワクチンも毎年変化に対応できるよう作られています。ワクチンの効果も翌年には十分ありませんので毎年受けるようにしましょう。
インフルエンザは特に小児、高齢者にとっては危険な病気です。最近診断と治療面において進歩がみられ、早期に治療が可能となってきましたが、予防が基本です。予防接種を受け、日頃から手洗いとうがいをこころがけましょう。

 
 
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