内科・呼吸器科:田中クリニック 集中治療室
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  集中治療室  
今月の医療特集
●4月の特集は『花粉症』です。
今年は花粉の飛散量が例年より少ないので、症状が軽くて済んでいる人も多いようです。時期として特集を組むには遅いのですが、突然発症することもありひとごとではありません。参考にしていただけばと思います。

1.花粉症の症状とかぜとの違いについて
・鼻症状:はなみず、はなづまり、くしゃみ
・眼症状:かゆみ、流涙
・のどの症状:痛み、いがらさ、咳

これらの症状は花粉を吸収しないようにしたり、排出したりする体の反応として出ます。花粉の量が多ければこの反応が過剰になり、症状も強くなります。
かぜの初期で鼻炎だけなら花粉症との区別はつきにくいです。発熱や全身症状(だるさや関節痛など)を伴っていればかぜでしょう。鼻炎でくしゃみが連続して出るときは花粉症の可能性が高いとされています。

 
2.花粉症にかかりやすい人とは?
何かアレルギーを持っている人、家族にアレルギーがあるなどもともと素質としてアレルギーをもっている人は突然発症します。両親に花粉症がある場合、子供がかかる可能性は55〜60%、片親だけが花粉症の場合は30〜50%というデータがあります。

 
3.高齢者では花粉症が少ないと聞きますが、どうしてですか?
高齢者では免疫の機能が低下してくるので、アレルギー反応が起こりにくくなります。しかし、高齢者でも元気な方ほど免疫力もあり花粉を多く吸入すれば発病します。

 
4.花粉症はどうしてこんなに増加しているの?
・地球温暖化の影響で春のスギ花粉量が増えています。
・高蛋白や高脂肪の食生活を続けていたり、不規則な生活リズムやストレスの多い生活などがアレルギーを起こしやすくします。
・刺激物・アルコール・たばこ、排気ガス、大気汚染が花粉症の症状を悪化させます。

 
5.花粉症は春だけですか?
春の花粉としてスギ、ヒノキがよく知られていますが、夏や秋にも花粉症があります。夏はカモガヤ、秋はブタクサ、ヨモギといったイネ科やキク科の草植物でも起こります。

 
6.花粉症の原因はどのように調べるのですか?
皮膚や鼻粘膜に花粉の成分を接触させて反応をみる方法と血液検査で抗体を調べる方法がありますが、後者のほうが一般的に行われています。

 
7.花粉症の治療について
毎年花粉症の時期だけ症状を抑える治療(対症療法)と、完治をめざす減感作療法に分けられます。
1. 対症療法は抗アレルギー剤の内服を基本とし、病状により局所療法を併用します。
・抗アレルギー剤内服:ヒスタミンという刺激物質を抑える薬剤が一般的に使われます。眠気の副作用がありますが、最近の薬は以前に比べるとかなり改善しています。
・局所療法
- 点鼻薬:抗アレルギー剤、血管収縮剤(鼻閉型)、ステロイド剤
- 点眼薬:抗アレルギー剤
・ 漢方製剤:代表的な漢方薬に小青竜湯があります。かぜで有名な葛根湯も使われますので医師に相談してください。眠気の副作用はありません。

2. 減感作療法:花粉症の原因物質を徐々に増やしながら注射し、アレルギー反応を弱めていく治療で、約3年かかります。約70%の方に有効です。

 
8.毎年花粉症で治療が必要です。いつから治療をはじめるのがよいですか?
花粉が飛び始める時期、または毎年の傾向から症状発現時期の約2週間前から抗アレルギー剤を服用するのがよいでしょう。

 
9.どんな予防法がありますか?
・外出時にはマスクやメガネを着用する。帰宅後は洗顔・うがい・手洗いを行う。
・花粉情報に注意し、飛散量の多い日の外出をなるべく避け、窓は閉めておく。
・衣服やペットなどに付着した花粉を室内に持ち込まない。
・掃除をまめに行う〜掃除機だけでは十分に取り除けないので水ぶきなどを心がける。

 
 
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