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内科・呼吸器科:田中クリニック 集中治療室 |
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| ●1月の特集は『妊娠と薬(風邪薬を中心に)』です。 |
我々内科医は妊婦さんが患者さんとしてこられた時は、投薬に非常に気を使うものである。患者さんも心配しているから、きちんと説明もしなければいけない。かかりつけの産婦人科を受診して下さいといって断る医者もいるが、それがいちばん安全であると思われる。時々、妊娠しているかもしれないという非常に早期の場合に出くわすことがある。その場合はその場での判断が求められるわけで、今回は院長の復習もかねて妊娠と投薬について特集をしてみました。
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| 1. 薬剤が胎児に与える影響は妊娠4週から7週が最も危険 |
妊娠期間の数え方:最終月経の開始日を0週0日として計算する。28日周期の人では次の月経日が4週0日となる。
| 妊娠0週〜妊娠3週6日 |
この時期に投与された薬により奇形が起こる可能性はない。 |
| 妊娠4週〜妊娠7週末 |
薬剤による催奇形性に特に注意が必要な時期 |
| 妊娠8週〜妊娠15週末 |
重要な器官の形成は終了しているが、まだ注意を要する。 |
| 妊娠16週以降分娩まで |
奇形は起こりえないが、胎盤を通過して胎児への障害がある。 |
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| 2. 妊娠中基本的には薬剤を極力用いないこと。有益性投与のみ許される。 |
薬剤による不利益よりも、投与による利益が上回ると考えられるときに投薬すること。
すなわち患者の苦痛が強いとき、薬物療法しないと病状が増悪するときは投薬を考える。細菌感染症に対しては抗生物質が必要となってくる。
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| 3. 上気道炎(風邪)の対応 |
1)風邪は自然に軽快するため可能であれば局所療法のみで対処
咽頭痛:うがい薬 鼻閉:点鼻薬
発熱:悪寒時は暖めて発汗を促す、熱い時は身体を冷やして解熱させる。
2) 総合感冒薬はいろいろな成分が複合されており、内服しないこと。必ず医療機関を受診すること。
3)投薬の実際
- 発熱時、疼痛:アセトアミノフェンが安全に投与できる。
インダシン、ボルタレンは胎児の動脈管の収縮作用が報告されており、禁忌である。
- 鼻汁、鼻閉:点鼻薬を主体とするが、抗ヒスタミン剤も投与可。
- 咳:激しい咳のために不眠や、筋肉痛があるときに限り投与。
メジコン、コデインが用いられる。漢方の麦門冬湯が安全。
- 痰:西洋薬では有益な薬剤はない。漢方なら麦門冬湯。
- 諸症状:早期の風邪なら葛根湯が有効かつ安全。
4)細菌感染症に対しては抗生物質を投与する
- ペニシリン、マクロライド、セファロスポリン系抗生物質が使える。
- ニューキノロン、テトラサイクリン、アミノグリコシド系抗生物質は禁忌。
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| 4. インフルエンザの対応 |
・インフルエンザは全身症状が強く、合併症の問題もあり、早期より薬物療法が望ましい。発熱に対してはアセトアミノフェンを使う。
・抗インフルエンザ薬
- リレンザ:吸入薬であり5日間吸入する。妊婦への安全性は確立していないが、体内に吸収されないため、安全と考えられている。
- タミフル:内服薬であるが、安全性が確立されていないため投与はしない。
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| 5. 妊娠の前後での注意点は? |
1)妊娠していることに気づかずに服薬してしまい、不安なまま妊娠期間を過ごすことがないように、妊娠を望む人は日頃から月経期間を把握することや、基礎体温を測って自分の体調の変化に気を配りましょう。
2) 市販薬を安易に服用せず、かかりつけ医に早めに相談しましょう。 |
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| 6. 基礎疾患があって薬を常用している人が妊娠を望む場合 |
妊娠前に疾患そのもののコントロールを行うことが前提となる。疾患によっては、妊娠に際して薬剤を変更する必要が生じてくるため、主治医とあらかじめ相談すること。自己判断で休薬してはいけない。 |
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